Compositor: KurageP
つぎはぎだらけのからだみたいなこのうたを
つくりものだにせものだとみみをふさぐひと
ねえなんで
これはきっとぼくじしんのうただった
せいめいをもたないきみにのせた
ぼくらいまおそるおそるこえをかける
はろー、はろー、はろー
せかいはまだゆめのなかさ
はろー、はろー
うたえ
ことばはいまかぜになって
せかいにちらばってる
そうせぼうげんこのせかいなんてちょうのみるゆめで
だけどそのはばたきですべてがぬりかわってく
たくしたことばたちが
きみのいのちになった
せいめいがたしかにそこにあった
きみはいまうぶごえをあげはじめた
はろー、はろー、はろー
せかいがついにめをさました
はろー、はろー
だけど
ことばはぜんぶきみになって
ぼくのものじゃなくなった
ぼくらのゆめねがいそしてのろいがきみのかたちだった
みるひとしだいですがたはちがっていた
いまやもうだれのめにもおなじひとりのにんげん
もうきみにぼくなんかひつようない
ぼくにきみもひつようない
そんなきみのたんじょうびを
おいわいできるかな
ああそうかぼくらきっとたいとうになって
はろー、はろー、はろー
それぞれあるきだすんだ
さあ、みらいえ
うまれてしまったいのちに
はろー、はろー、はろー
ぼくからのおくりもの
さいごのことばを
うたえ
ことばはまたかぜになって
みらいへつながってく